香典返しの相場・金額の目安

香典返しの相場は、いただいた香典の半返しが一般的です。5,000円や1万円の香典をいただいた場合には、2,500円から5,000円程度の品物を香典返しとして贈ることが多いようです。

一方、当日返しの香典返しの相場は、香典の金額に関係なく、2,000円から3,000円程度の品物を選ぶことが一般的です。しかし、当日返しの品物だけでは不足する高額な香典をいただいた場合は、後日忌明け法要時に追加で香典返しを贈ります。

また、地域によっては香典返しの習慣に違いがあります。関東では半返し、関西では3分の1返しが一般的でしたが、最近ではその違いは薄れつつあります。

香典返しの品物選び

香典返しの品物選びには、年代別、人間関係別などさまざまな選び方があります。

年代別のおすすめ品物

20代、30代向けには実用的で人気の高いカタログギフトがおすすめです。 40代、50代向けには高級感のある高額なカタログギフトが喜ばれます。 60代以上向けには健康食品や温泉宿泊券など、実用的で喜ばれる品物を選びましょう。

人間関係別のおすすめ品物

親族向けには、日頃の感謝を込めて高額な品物を選ぶのが一般的です。 上司や職場の方向けには、控えめな価格帯のカタログギフトが無難でしょう。 友人や知人向けには、記念に残るカタログギフトを選ぶと良いでしょう。

香典返しのマナー

香典返しの際の包装や表書き、手渡しと郵送の違いなどのマナーを守ることが大切です。

包装は香典袋に入れ、表書きは「〇〇(亡くなった方のお名前)の香典返し」と書きます。熨斗(のし)は不要です。

手渡しの場合は、直接渡す際に「故人のご冥福をお祈りしております」などと一言添えると良いでしょう。

郵送の場合は、品物と一緒にお礼状を同封します。お礼状には「香典返し品」と書き、「ご愛顧に感謝し、故人の冥福をお祈りしております」などと丁寧に書きましょう。

地域による香典返しの違い

香典返しの風習は、地域によって大きく異なります。 例えば、北海道では即日返しが一般的です。親族が集まる機会が少ないため、葬式当日に法要や香典返しを済ませることが多いのが理由です。ただし高額の香典の場合は例外で、後日の半返しが行われます。

一方、北関東の群馬や栃木、埼玉、長野の一部地域では、新生活運動の名残で香典返しを受け取らない習慣が残っています。

また、表書きの「のし」にも地域差があり、関東では「志」が一般的ですが、関西では「満中陰志」と書くケースが多いです。京都や青森、岩手では、忌明け法要を三七日や五七日に繰り上げて行う風習もあります。

このように、香典返しには地域によってさまざまな違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

香典返しの金額は、一般的には香典の半額が相場です。ただし、高額の香典をいただいた場合は、3分の1程度の金額でも問題ありません。年代や人間関係によっても、適切な品物は異なります。包装や表書きのマナーも重要で、手渡しと郵送では違いがあります。お礼の言葉も添えるのがよいマナーとされています。

地域によっても香典返しのマナーは異なり、当日返しが一般的な地域や香典返しを受け取らない習慣の地域など、固有の風習があります。このように香典返しは一つの決まりはなく、場面に応じてマナーを守ることが大切です。